ごあいさつにかえて _次のリーダーは、あなたです!_

はじめまして。

YouTubeでは、合格かなえ チャンネルをやっているので、かなえさんと呼ばれることもありますが^^

岸浩美(きし ひろみ)と申します。
私は「カウンセラー&コーチ」として、対話を通じて、あなたの「心の奥に眠る力」に光を当てるお手伝いをしています。

でも、本当のことを言えば、私自身が「もうダメかもしれない」と思った日々がありました。

それをどうやって乗り越えてきたのか、そしてなぜ今、60歳にして個人で活動を始めたのか。

そんな私のストーリーを、少しだけ聞いていただけませんか?



絶望の底で、自分を見失った

私は44歳の時、最愛の息子を交通事故で亡くしました。
正確には「三度」失った、と感じています。

1度目は、遷延性意識障害(植物状態)と診断され、「もう、二度と以前の様な話ができない」「元気な息子と会えない」と知った日。

2度目は、病院で静かに息を引き取った日。

3度目は、火葬され、身体さえも無くなってしまった日。

悲しみは深く、どこにも行き場がありませんでした。
三回忌が終わってからも、うつ、PTSD、遷延性悲嘆(複雑性悲嘆)と診断され、私は完全に社会からも人からも心を閉ざしました。

  食事に味がしない。
  景色に色がない。
  毎晩のように息子を探しに行く夢を見る。
  なにもかもが、シラケてる。

「息子はどうしているだろう・・・」
「あの世は何処にあるの?」
「魂に会いたい・・・」

当時15歳の次男をほったらかしにし、そんなことばかり考えていました。

息子を亡くしたことで、母としての自信も、人としての自信も無くし、次男との関わり方も分からなくなっていました。

だとしても、私までがいなくなってしまったら、次男はひとりぼっちになってしまう。

それは、ダメだ・・・どうにかしなければ。


心の筋トレ、はじめました

そんな中で勧められたのが、カウンセリングやセラピーでした。

「大変かも知れませんが、岸さんの役に立つと思いますよ」と背中を押され

47歳、国立病院でセラピーを受けることにしました。

対話によるセラピーは、当時たんまりと宿題が出ました^^;

  「息子さんのアルバムを見てきてください」

最初の頃は辛くて、「先生…できませんでした…」と答えるたび、先生も苦笑い。

それでも、「よく来ましたね」と毎回迎えてくれたことに、私は救われました。

ある日、「自分の感情に名前をつけてみましょう」と言われました。

最初は戸惑いました。でも、やってみると、自分の中にあった複雑な感情が少しずつ見えてきたのです。

感情を「見える化」することで、自分がどうしたいのか、どうありたいのかが少しずつ見えてきました。

それは、まるで霧が晴れていくような感覚でした。


50歳からの学び直し、60歳での独立

セラピーには驚くような効果がありました。

精神安定剤や睡眠導入剤などの断薬も含めて、53歳には完全に終結しました。

それ以来、再発もありません。

そこから
50歳で通信制大学に入り、死生学・宗教学・哲学・心理学を学びました。

卒業後はさらに福祉大学に編入し、保育士
社会福祉士・精神保健福祉士の国家資格を取得。

いわば “心のリハビリ” と “人生の再設計” を同時に行った9年間でした。
なんと、義務教育と同じ年月ですね^^

学びの過程で得たのは知識だけではありません。

「私は、まだ伸びしろがあるんだ」と実感できたこと、「やればできる」という自分への信頼を取り戻せたこと。

それが、今の私を支える一番の力です。

学びは、年齢に関係なく始められます。

私は高卒からのスタートでしたが、苦手なレポートも、一つずつ丁寧に取り組むことで乗り越えました。

正直「なんで、これやってるんだろう…?」と思った日もありました。でも、そこで踏ん張ったからこそ、今があります。

あ、学びは学問だけではありませんね。スポーツ、音楽、手芸など関心のあることでいいと思います。


自立と自律は、大切な人を守る力になる

学んできて、分ったことがあります。

そして、私はこれまでたくさんの女性とお話してきて確信しました。

みんな、本当に頑張っている。
でも、自分を後回しにしがちです。だから、私は伝えたいのです。

「自立」と「自律」こそが、あなた自身と ”大切な人” を守る力になる。

自立とは、自分の足で立つこと。
自律とは、自分の心と行動をコントロールすること。

どちらも、いきなり完璧になれなくていい。だけど、知ってほしい。意識してほしい。

実は私自身、24歳で結婚したときも、32歳で離婚したときも、何もわかっていませんでした。

とにかく目の前の生活を回すことで精いっぱい。

何処に向っているのか、何処に向えばいいのか分からないまま、がむしゃらに走り続け、心はカラカラに乾いていたのです。

でも今は、「自分の人生を生きている」という実感があります。

それは、小さな “自分分析” の積み重ねと、勇気ある “対話” の成果でした。


カウンセリングもコーチングも
      「あなたのためにある時間」

私のセッションは、安心・安全な対話の場を何よりも大切にしています。

まずは心を整える。

次に未来を描く。

カウンセリングで過去と向き合い、コーチングで目標に向かう。

そのどちらも、あなたに必要なペースでご提供します。

「本当にこれでいいのかな?」
「どうせ私には無理…」って、思ってしまう。

そんなあなたの声に、私は寄り添いたいと思っています。

ちなみに、私のコーチングを受けて「気づいたら転職してました!」という人も(笑)

対話には、それくらいの力があるんです。


悲しみを抱えながらも、前へ

人は、心に傷を負っているときほど「話すこと」を避けがちです。

「現実を認めたくない」

「こんなこと、誰にも言えない」

「弱い自分を見せたくない」――そんな気持ち、よくわかります。

私もそうでした・・・

でも、心に蓋をしたままでは、傷は心の奥に沈み、やがて自分でもわからない “重り” になってしまうのです。

私が最初に相談機関の扉をたたいたときも、足がすくみました。

けれど、ほんの5分でも話してみたことで、心が少し軽くなったのです。

そして
「私は1人じゃない」「誰かに頼っていいんだ」と思えたあの日が

私の人生を変えました。


経験が、あなたの“武器”になる

私たちは誰しも、何かしらの痛みや挫折、喪失体験を抱えています。

でもそれは、あなたを苦しめる “重荷” ではなく、誰かを支える “武器” に変わります。

・・・ 息子を亡くした経験は、ずっと私の中で悲しみ、苦しみでしかない・・・

けれど、学び、話し、誰かに寄り添ううちに、それが「共感する力」になっていったのです。

あなたの物語も、誰かの希望になる。

そのことを、一緒に確かめていきませんか?


未来は、今ここから

あなたが今、人生のどこに立っていようとも、スタートは、今日、この瞬間から始められます。

まずは「話すこと」から、始めてみませんか?

私があなたの「伴走者」として、寄り添わせていただきます。

そして、一緒に歩いていきましょう。

自分の人生を、自分で選ぶ力を信じて。


最後に
  〜次のリーダーは、あなたです〜

私は今、「この世の土産話をいっぱい持って、あの世で息子に聞かせてあげよう」と思っています。

あの世があるかどうかは、まぁ…その時のお楽しみ(笑)

あなたの人生にも、きっと語るべき物語があります。

「私なんて」「いまさら」なんてことはありません。

人生の主役は、あなた自身。

そして――
次のリーダーは、あなたです。


講演実績

・2020年
amebaTV出演(PTSDについて)
・2021年
NPO法人交通事故後遺障害者家族の会勉強会で講演
・2022年 
横浜市人権啓発研修推進者研修
横浜市ケアプラザ研修
・2023年 
横浜市_区の管理職研修第一回
横浜市_区の管理職研修第二回 
武蔵野大学大学院グリーフケア特論にてゲストスピーカー 
独立行政法人自動車事故対策機構職員研修ゲスト講師
・2024年 
犯罪被害者等に関わる横浜市職員研修
遷延性意識障がい者家族の会わかば 講演
 (家族が遷延性意識障がい者になるという体験ーその心の動きとケアについてー)